プログラミングはできないけれどプログラマーになりたい。文系からSEになりたいけど何をやったらいいか分からない。知識はないけどIT業界って入れるの?
そんな風に悶々としている文系就活生は多いと思います。そんな方に向けて、より可能性を高めて大手のIT企業へ入るための方法を紹介します。
IT業界に興味のある大学生は必見です!
目次
新卒枠において理系も文系も関係ない!
IT業界ってどうしても専門職である程度スキルを持っている人しか入れないイメージがあるかと思いますが、現実はそうではありません。
実際に、大手であればあるほど理系・文系、男女比といったところを均等に分けようとします。組織として同じタイプの人が偏ると上手く機能しないからですね。スキルの面で言うと、そもそも大学でちょっとかじった程度のプログラミング能力なんて会社は見ていません。入社したら分かりますが、プログラミング経験者が半分いれば多いほうです。
ではどこを見てるかというと、主には以下の3点ですね。
- 将来性・・・新卒でプログラミングができる人はほとんどいないというのは先ほどお話しました。では企業は何を軸に採用を決めるかというと、「将来的に自分でスキルを伸ばせていけるかどうか」です。
- 熱意・・・「これからはプログラミングだ!」と何となくSEやプログラマーを志望する就活生はとても多いです。そういう人が多数いる中で具体的にこういうことがやりたいんだ!と熱っぽく語れると採用担当者は「おっ?」と思います。
- 対人関係のうまさ・・・ほとんどの場合、開発は一人ではできません。複数人で議論を重ねながら開発を行うことが基本となるのですが、複数人でゴールに向かうという場面でいかにチームの役に立てるかどうか。主にグループディスカッションの場で採用担当は見ています。技術はあってもチームで仕事ができなければ企業としては不必要な人材とみなされます。
この3つは基本ですね。IT業界を志して、大手企業を狙っているような人であれば、ここら辺のエピソードはおさえてくるはずです。
そういった人たちから一歩抜きん出るとしたら、具体的な行動に基づいたエピソードが強力な武器になります。そこで、わたしがおすすめしたいのは、インターンです。
文系だけどIT業界に興味があって行動したというギャップは理系が普通に勉強するよりはるかに大きな効果をもたらします。進んで行動できる人物なんだという印象になるのです。
インターンを活用した実績(エピソード)作り
インターンといっても適当に探して、空いてるところに行けばいいってわけではありません。意味のない行動をとっても時間がもったいないですよね。
限られた時間の中で、最大限の効果を生み出すように行動すべきです。わたしがおすすめしたいのは中小企業のインターンです。
中小企業のソフト開発会社のインターンには、プログラミングを教えてくれるインターンが多数存在します。新人研修ベースの学習プログラムが組まれていますので、全くの未経験からでもある程度のプログラムが作れるようになります。
また中小の場合インターンで取った学生をそのまま採用することを念頭に置いているので、インターン生であってもじっくりと教えてくれる場合が多いです。
ここで得た経験をもとに、「わたしは〇〇のインターンでJavaプログラムについて学びました。△△をするプログラムを組み、開発プロセスについても徹底的に叩き込まれ、この業界に興味が湧きました」などと言えれば、「お!こいつはちゃんと開発を知ろうとしてるな。」と採用担当も興味を持ってくれます。
一方で大企業のインターンの場合は、黙っていても就活生はやってくるためインターン生を育てるというよりは、企業の仕事ぶりを見てもらうというスタンスになりがちです。とりあえずいろんな会議に出席してもらうとか、議事録を取らせてみるとか、悪くするとコピーなどの雑用で終わってしまうこともあります。
ということで、スキルの習得という点では大企業のインターンは適していません。また大企業のインターンは競争率が高く、受ける時点でハードルが高いですしね。
競争率も低く、スキルも獲得できる中小のインターンを選びましょう。
もう一歩踏み込んで見る
具体的に「こういうシステムを作りたい!」あるいは「○○を作った!」と胸を張って文系が面接の場で言えたらもう楽勝ですね。
さらに地盤を固めるために、できる人(勇気がある人)はもう一歩踏み込んでみましょう!
活用して欲しいのは、ワークスアプリケーションズ(http://career.worksap.co.jp/internship2018/)などの実際に商品デモを作成するようなインターンです。
システム開発のプレ体験が行えます。できれば企画から想定お客様へのプレゼンまで一気にできるインターンが最適です。商品デモを作成するというと一気にハードルが上がるように感じますが大丈夫です。ワークスアプリケーションズの例で言えば、学生にプログラミングのプロがいるとは思っていませんので、プログラミングの巧拙よりは企画のうまさやプレゼンの力を重視されます。
ここではプログラミングスキルの向上ではなくシステム開発のプロセスを体得するのが目標です。商品デモがうまくいかなくても大丈夫。学生にも関わらず商品を企画したことがあるという事実が大切です。商品デモを作るにあたり、こういう点が苦労した・工夫できたなどの話ができれば「学生のうちから、なんて意識が高いんだ」と評価されるでしょう。
グループディスカッションでは批判しない
エントリーシートを提出した後に、グループディスカッションを行うIT企業は多いです。これは、対人関係(コミュニケーション)を業界として意識している裏返しでもあります。
グループディスカッションをするときに、いかにチームのために貢献できるかをアピールしてください。勘違いしないで欲しいのは、グループディスカッションの場で重要なのはものすごいアイデアを閃くことではないということです。もちろんグループディスカッションにあたり、いろんなアイデアを思いつく人は重宝されますが、それ以外にも大事な2つあります。
他人を批判しない
いくら技術があっても批判ばかりして建設的でない人は開発職として向いていません。人の意見の欠点を鋭く見抜くことは一見優秀な要素に見えますが、欠点を指摘するだけに終始する人は開発としてNGです。「〇〇はこういうところに問題がある。なのでこうしたらどうだろう」と前向きに議論ができるかどうかを採用担当は見ています。
アイデアマンになる必要はない
アイデアを出すだけがグループディスカッションではありません。他人の意見をまとめてチームとして議論を回すことが大切です。
例えば難しいアイデアが出たら「これってこういうことだよね?」と簡潔にまとめたり、分からないことを質問して同じく理解が追いつかない他の人の理解も深めるといったことがアイデアを出すより重要です。グループディスカッションでチームをうまく回すことができれば、開発の場でもチームに良い作用を起こすと採用担当は感じます。
これらのことを意識してグループディスカッションに臨むことが大切です。ただこれはいきなりできることではないので、練習を積む必要があります。リクナビやエンジャパンなどのセミナーでグループディスカッションのセミナーが多数用意されていますので、2、3回セミナーを受けるといいと思います。
まとめ
結構ハードルの高いことをたくさん言いました。「ここまでしないと文系はIT業界には入れないのか・・・」と肩を落とすのはやめてください。
わたしが言っているのは、より可能性を高めるやり方です。別にインターン行かなくても簡単に内定とる人もいます。
ただし、可能性を高めたければインターンなどを積極的に活用すべきです。好奇心もIT業界には必要なスキルだったりしますからね。スキルは入社してからつけたらいいやって人より、「IT業界入るためにあれこれやりました!」って人の方がいいに決まってますし。