知識ゼロから合格する!基本情報技術者試験の勉強法と対策

    2019.06.30

ITエンジニアの登竜門的な資格である基本情報技術者試験。略称として「FE」と呼ばれたりします。

IPA(情報処理推進機構)が運営している国家資格であり、持っていると一定以上のIT知識を持っていることの証明になります。難易度としては一番優しいレベルとして設定されていますが、それでもかなり難しく合格率も20%程度です。

ちなみに、基本情報技術者試験より1ランク下にITパスポートという資格がありますが、技術者よりは技術の利用者寄りの資格ですので、ITエンジニアを目指す方は取得する必要はありません。評価もされません。

わたしはIT知識ゼロの状態から勉強をスタートしたので、何から何まで全て難しかったです。全部暗記するくらいの勢いで勉強してました。だいたい日数にして3ヶ月程度は毎晩1時間から5時間程度(日によって結構バラバラ)勉強していて、見事一発で合格することができました。(点数はギリギリでしたが・・・)

そんなわたしの経験も踏まえて、今現在、IT知識がなくても基本情報技術者試験に合格する勉強方法と対策をお教えましす。

何から勉強したらいいか分からない方は、ぜひ参考にしてください!

基本情報技術者試験の概要

勉強法の前に基本情報技術者試験の概要について紹介します。知っているぞという方は飛ばしていただいて構いません。

運営しているIPA 独立行政法人 情報処理推進機構では以下のように説明しています。

情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
情報システムを構築・運用する「技術者」から情報システムを利用する「エンドユーザ(利用者)」まで、ITに関係するすべての人に活用いただける試験として実施しています。特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能について、幅広く総合的に評価しています。

「ITに関係するすべての人に活用いただける試験」とありますが、どちらかというと9割以上は技術者寄りの内容となっています。

IT技術に関する基本的な知識について幅広く総合的に理解できていることを示すことができる国家資格です。

試験概要

試験は午前と午後の2部構成となっていて、夕方くらいまで拘束されます。

午前の問題はマークシート形式で全て4択問題です。午後の問題もマークシート形式ではありますが、計算して出した数字を塗りつぶすなど、勘では絶対に解けないような問題が多いです。

試験時間は午前も午後も150分。試験官から合図があれば途中退席も可能です。

試験の概要を一覧でまとめると以下の様な感じです。

午前 午後
試験時間 9:30 ~ 12:00 13:00 ~ 15:30
出題形式 4択 多選択

試験範囲

基本情報技術者試験は、広く浅くIT技術全般を扱っています。

目次見てるだけでめまいがしそうなほど、たくさんのIT技術を勉強しなければなりません。実際にわたしも出題範囲を見ただけでちょっと心が折れそうでした・・・。

現時点でIT知識がない方は試験範囲を紹介しても何を言っているか分からないかもしれませんが、一応紹介します。みなさんがこれから勉強しなければならないIT技術の範囲ですので心の準備をしておくようにしてください笑

大分類 中分類 小分類
基礎理論 基礎理論 離散数学
応用数学
情報に関する理論
通信に関する理論
計測・制御に関する理論
アルゴリズムとプログラミング データ構造
アルゴリズム
プログラミング
プログラム言語
その他の言語
コンピュータシステム コンピュータ構成要素 プロセッサ
メモリ
パス
入出力デバイス
入出力装置
システム構成要素 システムの構成
システムの評価指標
ソフトウェア オペレーティングシステム
ミドルウェア
ファイルシステム
開発ツール
オープンソースソフトウェア
ハードウェア ハードウェア
技術要素 ヒューマンインタフェース ヒューマンインタフェース技術
インタフェース設計
マルチメディア マルチメディア技術
マルチメディア応用
データベース データベース方式
データベース設計
データ操作
トランザクション処理
データベース応用
ネットワーク ネットワーク方式
データ通信と制御
通信プロトコル
ネットワーク管理
ネットワーク応用
セキュリティ 情報セキュリティ
情報セキュリティ管理
セキュリティ技術評価
情報セキュリティ対策
セキュリティ実装技術
開発技術 システム開発技術 システム要件定義
システム方式設計
ソフトウェア要件定義
ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計
ソフトウェア構築
ソフトウェア結合・ソフトウェア適格性確認テスト
システム結合・システム適格性確認テスト
導入
受入れ支援
保守・廃棄
ソフトウェア開発管理技術 開発プロセス・手法
知的財産適用管理
開発環境管理
構成管理・変更管理
プロジェクトマネジメント プロジェクトマネジメント プロジェクトマネジメント
プロジェクト統合マネジメント
プロジェクトステークホルダマネジメント
プロジェクトスコープマネジメント
プロジェクト資源マネジメント
プロジェクトタイムマネジメント
プロジェクトコストマネジメント
プロジェクトリスクマネジメント
プロジェクト品質マネジメント
プロジェクト調達マネジメント
プロジェクトコミュニケーションマネジメント
サービスマネジメント サービスマネジメント サービスマネジメント
サービスの設計・移行
サービスマネジメントプロセス
サービスの運用
ファシリティマネジメント
システム監査 システム監査
内部統制
システム戦略 システム戦略 情報システム戦略
業務プロセス
ソリューションビジネス
システム活用促進・評価
システム企画 システム化計画
要件定義
調達計画・実施
経営戦略 経営戦略マネジメント 経営戦略手法
マーケティング
ビジネス戦略と目標・評価
経営管理システム
技術戦略マネジメント 技術開発戦略の立案
技術開発計画
ビジネスインダストリ ビジネスシステム
エンジニアリングシステム
e-ビジネス
民生機器
産業機器
企業と法務 企業活動 経営・組織論
OR・IE
会計・財務
法務 知的財産権
セキュリティ関連法規
労働関連・取引関連法規
その他の法律・ガイドライン・技術者倫理
標準化関連

意味が分からない用語と範囲の広さに愕然とした人もいるかもしれませんね・・・。わたしも初めは呆然としてました。

これから1つ1つの項目に関する知識をつけていくわけです。かなり根気のいる勉強になりますので覚悟を決めて頑張りましょう!!!

時期

試験は毎年、春と秋の2回実施されます。

不確定ではありますが、おおよその目安として

  • 春は、4月の第3日曜日
  • 秋は、10月の第3日曜日

と覚えておけばいいかと思います。

ただし、注意しないといけないのが申し込み期間です!申し込みを忘れて受け損ねる人をたくさん見てきました・・・。

基本情報技術者試験の申し込みは、試験日の2ヶ月前までと覚えておいてください!具体的には、

  • 春の試験の申し込みは、1月中旬から2月中旬の間
  • 秋の試験の申し込みは、7月中旬から8月中旬の間

試験の申し込みをしてから実際に試験を受けるまで2 ~ 3ヶ月のタイムラグがあるわけです。試験の申し込みをしてから勉強を始める人も多いです。

料金

国家資格なので比較的安い価格で設定されています。(2016年春から値上げした模様です・・・。)

5,100円(税込み)5,700円(税込み)

それでも一般のベンダー試験とかに比べると随分と格安ですが。

試験会場

全国各地で実施されています。在住場所に合わせて一番近い会場を選んでもらえるはずなので、安心して応募しましょう。

以下がIPAが公開している試験会場一覧になります。

地方 試験地
北海道 札幌、函館、帯広、旭川
東北 青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山
関東 水戸、土浦、宇都宮、前橋、埼玉、千葉、柏、東京、八王子、横浜、藤沢、厚木
中部 新潟、長岡、富山、金沢、福井、甲府、長野、岐阜、静岡、浜松、名古屋、豊橋
近畿 四日市、滋賀、京都、大阪、神戸、姫路、奈良、和歌山
中国 鳥取、松江、岡山、広島、福山、山口
四国 徳島、高松、松山、高知
九州 福岡、北九州、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇

難易度

IPAは基本情報技術者試験以外にも様々な資格を運営しているのですが、技術者寄りの資格としては最も簡単とされる資格です。

下図を見てもらうと分かりますが、基本情報技術者試験は一番下に位置していますよね。
ipa

一番下に位置しているものの、難しいことは難しいです。わたしは3ヶ月みっちり勉強しましたし、事前知識がある人でも最低2週間ほど勉強が必要と言われています。

合格率は20% ~ 30%くらいです。( ※ 申し込みだけして会場に行かない人が多い資格でもあるので、実際に試験を受けた人だけで計算するともっと高くなる可能性はあります。)

個人的な体感値としては、めちゃくちゃ難しい・・・!大学受験のころを思い出しながらめっちゃ勉強しました。4択の午前問題は繰り返し勉強していく内になんとなく傾向が見えてきますが、午後問題はガッツリ知識を蓄えておく必要があるので大変でした。

合格率が低すぎると思われる方もいるかもしれませんが、20%くらいが妥当な数字だと思います。

午前問題の対策

午前問題と午後問題は問題パターンが大きく異るので、2つの対策を分けて紹介していきます。まずは午前問題から。

全部で80問あって全て4択です。60%以上で合格ですから、合格ラインは48問以上ということになります。

傾向としては「過去問と類似問題が多い!」ということが言えます。ですから、出題範囲となる広い範囲の勉強は必要ですが、大切なのは過去問題を解きまくることです!

栢木先生の本を擦り切れるまで読め!

基本情報技術者試験の参考書といえば、「栢木先生の基本情報技術者教室」が超有名です。

実際にわたしも本屋で立ち読みして、めちゃくちゃ分かりやすく解説されていたので即決で購入しました。

あれやこれやと参考書を買う人がいますが、個人的には参考書は1冊に決めて何度も何度も本の内容を全て覚えるくらいの勢いで勉強した方が身につくと思っています。

ですからわたしが勉強したのは、栢木先生の本だけです。(※ 基礎勉強という意味での1冊です。)

これを繰り返し読みまくりました。たぶん、5周以上は読んだと思います。IT素人でしたから最初は何がなんだか分かりませんでしたが、それでも繰り返し繰り返し何度も読んでいくと分かるようになっていきます。(というかほぼ暗記w)

読みまくったせいか、データベースのあの内容だったら何ページ目にあるなとか、無駄な能力が身につきました。

『栢木先生の基本情報技術者教室』は、基本情報技術者試験の内容を完全に網羅しているわけではありませんが、重要な(試験によく出るような)範囲をカバーしてくれています。網羅してないという点が不安でしたが、午前問題を合格できるだけの十分な内容だったなと今は思います。

基本情報技術者試験を受けるなら絶対に持っておきたい1冊です。

平成29年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)

過去問 & 過去問 & 過去問

午前問題はとにかく過去問を解きまくることが大切です。問題のパターンはほとんど同じなので、過去問を解きまくっていると、たとえ答えが分からなくても「たぶんこの辺が答えだろうな」っていうのが分かってきます。

栢木先生の内容がある程度理解できるようになったら(頭に入ったら)過去問を解きまくりましょう!

下記の過去問題集は全部で11回分の過去問題が収録されていて解説も丁寧なのでおすすめです。

平成29年度【春期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)

午後問題の対策

午前問題に比べて午後問題は鬼のように難しいです。午前問題で9割取れる人でも午後問題でいつも落ちてしまう人もいたり・・・。

毎年、出題がランダムで変わったりするので運の要素もあるのですが、何よりプログラミングの考え方(アルゴリズム)が身についていないと厳しいです。

まずは、午後問題の出題のされ方をしり対策を練っていきましょう!

出題のされ方と対策

午前問題は80問を4択で選んでいくだけで良かったですが、午後問題はちょっと特殊で13問出題される中から7問を選択して回答する方法になります。

パターンとしては以下の表のような感じです。「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム」だけは必須で回答させられ、あとの5つは、それぞれの選択肢の中から選んでいきます。(例)と記入している箇所は時と場合によって分野は変わります。

※ 平成27年 秋 午後問の時の問題

出題分野 選択方法 配点
問1 情報セキュリティ 必須 12点
問2 ~ 問7 ハードウェア(例) 6問中 4問選択 各12点
データベース(例)
ネットワーク(例)
ソフトウェア設計(例)
プロジェクトマネジメント(例)
経営戦略・企業と法務(例)
問8 データ構造及びアルゴリズム 必須 20点
問9 ~ 問13 ソフトウェア開発(C) 5問中 1問選択 20点
ソフトウェア開発(COBOL)
ソフトウェア開発(Java)
ソフトウェア開発(アセンブラ)
ソフトウェア開発(表計算)

合計100点で60点以上で合格となります。

問題の傾向

午後問題は全部で13問用意されており、その中から7問選択する形式です。

大きく分類すると、

  • 問1
  • 問2 ~ 問7
  • 問8
  • 問9 ~ 問13

の4つに分類できます。それぞれの特徴と考え方を見ていきましょう。

問1

問1は必須で回答する必要がある問題です。

過去5回分を振り返ってもらうと分かりますが、問1の必須問題は90%以上の確率で「情報セキュリティ」の分野から出題されます。100%でなく90%としたのは、問題の出題パターンが急に変わる可能性があるからですね。例えば、平成25年以前の出題のされ方は、問1がそもそも必須でなくて「問1から問7から5問を選択する」みたいな感じでした。ですから出題側の気まぐれで変わる可能性も考えられますが、ここ最近の傾向を見ているとおそらく情報セキュリティで間違いないでしょう。

IT業界を見ても、ここ数年は情報漏えいであったり情報セキュリティについての意識を強く持つ企業が増えています。また、情報セキュリティを理解している人材も全然足りていない傾向にあるのです。そういった背景もあってしばらくは情報セキュリティを重視した問題構成になるでしょう。(※ あくまでわたしの予想です。)

ですから、情報セキュリティの分野が出題されることを想定して特に念入りに勉強するようにしましょう!

参考までに、過去7回分の問1の分野を並べました。見事なまでに「情報セキュリティ」が並んでいるのが分かりますね。

実施時期 分野 テーマ
平成29年春 情報セキュリティ ファイルの安全な受渡し
平成28年秋 情報セキュリティ 販売支援システムのセキュリティ
平成28年春 情報セキュリティ Webサーバーに対する不正侵入とその対策
平成27年秋 情報セキュリティ ログ管理システム
平成27年春 情報セキュリティ インターネットを利用したWeb受注管理システムのセキュリティ
平成26年秋 情報セキュリティ ネットワークセキュリティ
平成26年春 情報セキュリティ 情報資産についてのリスクアセスメント

問2 ~ 問7

問2 ~ 問7は、6問の中から4問を選択する方式です。パターンはだいたい決まっていて、出題される分野は以下のようなイメージで思っておけば問題ないはずです。

  • 問2 : ソフトウェア
  • 問3 : データベース
  • 問4 : ネットワーク
  • 問5 : ソフトウェア設計
  • 問6 : プロジェクトマネジメント
  • 問7 : システム戦略 or 経営戦略・企業と法務

問7だけ、時期によって「システム戦略」か「経営戦略・企業と法務」のどちらかに分かれます。

ソフトウェア、データベース、ネットワーク、ソフトウェア設計、プロジェクトマネジメントの分野は毎回確実に出題されています。

6問中4問を回答すればいいので、全ての分野を網羅的に勉強するのではなく、午前問題を勉強する中で自分が得意だな(好きだな)と思った分野をあらかじめ絞って勉強していくのが賢い方法です。

問7は不確定ですからソフトウェアからプロジェクトマネジメントの5つの中から4つを選ぶといいでしょう。ちなみにわたしは、ソフトウェア、データベース、ネットワーク、ソフトウェア設計の4つを選んでました。

問8

午後問題の中で最も大事な問題で、20点と配点も高く必須問題であることから確実に得点を稼いでおきたい問題です。

分野は「データ構造及びアルゴリズム」。プログラミング関連の分野が苦手な方はここで涙することが多いです。

プログラミング的な考え方ができないと解けない問題で、机上で勉強するよりも実際にプログラミングしていないと理解しづらいです。

プログラミング初心者の場合は実際にプログラミング言語を触ってみることをおすすめします。わたしは、この分野を勉強する上でJavaというプログラミング言語を学びコードを書いてました。初心者レベルでも構いませんから、プログラミング言語特有の書き方などを知っておくと抵抗なく問題に取り組めると思います。

3分の動画で簡単に学べるドットインストールや、書籍ではやさしいJava 第5版 (「やさしい」シリーズ)が分かりやすくて良かったです。

ドットインストールは無料で利用できるので最低でも見ておくようにしましょう。(全部見ても1時間もかかりません。)

また、午後問題のアルゴリズムに特化した勉強対策としては「福嶋先生の集中ゼミ」シリーズがおすすめです。実際に問題を解きながら勉強することができます。

うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2017年版 福嶋先生の集中ゼミ

問8 ~ 問13

問8から問13はさらに具体的なプログラミング言語の分野になります。先ほど紹介したJavaを含め、COBOL、C、アセンブラ、表計算の5つの分野から1つを選ぶ形です。

アルゴリズムのところでJavaを勉強したので「Javaで行こう!」と思われる方もいるかもしれませんが、初心者レベルでは歯がたたないほど難しいので止めておいた方が無難です。

個人的におすすめなのは表計算。これだけプログラミング言語ではなく、EXCELのような表計算ソフトの基本的な知識があれば解くことができます。おそらく5つの分野の中では圧倒的に難易度が低いです。

わたしは普段からEXCELをよく使っているからかもしれませんが、めちゃくちゃ簡単でした。

EXCELを実務レベルで問題なく触れる人は過去問解くだけで勉強は特にいらない気がしますが、あまり自信のない方は評判のいい以下の参考書を読んでおけばいいでしょう!

改訂3版 基本情報技術者 らくらく突破 表計算 (情報処理技術者試験)

午後問題はガチで勉強しないと受からない

午前問題は4択ということもあって、知識なしからでも解説付きの過去問題を解きまくっていれば合格できたりします。80問中48問正解すれば合格ですから、なんかイケそうな感じしませんか?

一方で午後問題は運とかほぼなくて完全に実力の世界です。各分野についてちゃんと理解してないと解けないし多選択なので勘では正解しません。

初心者にとって最大の壁は問8のアルゴリズムの問題だと思いますが、机上の勉強だけじゃ理解しづらい超難問です。

最初午前問題を勉強しているときは、「なんだ、意外と簡単に合格できそうじゃね」って感じ思ってました。それが午後問題に入った途端「あーこれ無理だ・・・」と。それくらいの差が午前問題と午後問題にはありんですね。

先ほど、問1から問13の考え方と対策で紹介したように、回答する分野を決めたら、その分野を極めるくらいの勢いで勉強しないと合格できません。

午後問題だけは、ガチで気合を入れて勉強するようにしましょう。

午後試験対策の教科書

午後試験は午前問題に比べるとかなり特殊なので、午後試験対策用の本を読んだほうがいいです。わたしが午後対策で使っていたのはそのまんまの名前の以下の本。

2017 基本情報技術者 午後試験対策 (午後問題対策シリーズ)

出題分野の説明 → 問題 → 解説 の流れで進むので1つ1つの分野の理解を深めながら読むことができます。

また、午後問題の出題範囲をすべてカバーしているだけでなく、必須問題の情報セキュリティとアルゴリズムを特に詳しく解説してくれています。

午前対策は、「栢木先生 + 過去問」。午後問題は上記の本と、問8のところで紹介したアルゴリズムや表計算の専門書でいけるはずです!

番外編 : 試験当日の対策

実質的な勉強法や対策とは関係ありませんが、意外と大事な試験当日の注意事項について紹介していきます。

数ヶ月に渡って一生懸命勉強しても、試験を受けられなかったり本来の力が発揮できなかったりともったいない結果に終わってしまう可能性があるので気をつけてください。

必須の持ち物

絶対に持って行かないといけない持ち物は以下の3点。

  • 時計
  • 受験票(顔写真貼り付け
  • 鉛筆

特に受験票は顔写真を貼っておかなければならないので用意しておくようにしましょう。

※ 電卓を持ってくる人が多いようですが持ち込みは禁止されています。

遅刻は厳禁!

原則としては会場には10分前までに入らないといけません。基本情報技術者試験の試験会場は、普段行かないような場所で行われることが多いので、時間には余裕をもって会場入りするようにしましょう。

ただし、もし遅刻した場合でも30分までなら入室が許されています。遅れそうだなと思っても急いで会場に向かいましょう。

何度も見直し

よっぽど解答に自信がある人以外は、最後の最後まで何度も見直ししましょう。1問の正誤によって合格・不合格が分かれる場合があります。

解答速報をチェック

試験後、解答速報がインターネット上にアップされます。「基本情報技術者試験 解答速報」などで検索するいいでしょう。

試験問題は持ち帰れますから、答えの番号にチェックしておくと後で自己採点ができます。自信のある人は採点するといいですし、怖い人は見なくてもいいかもしれません。

2018年 日程

2018年の基本情報の日程ですが、春期試験は

4月15日(日)

に開催。
個人申込みの場合は、1月11日(木)10時 ~ 2月19日(月)20時までに申し込みしてください。(※ 予約をし忘れがちなのでご注意を!)

公式の予約ページはこちらから → https://www.jitec.ipa.go.jp/1_02annai/_index_annai.html

料金は、5,700円です。

紹介した書籍やサイトのまとめ

ちょっと長くなりすぎたので、基本情報技術者試験の勉強や対策で使用する本やサイトを一覧でまとめておきます。

名前 タイプ 説明
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験 公式サイト 基本情報の申し込みから概要まで掲載されている公式サイトです。
平成29年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験) 参考書 午前問題はこれ1冊を擦り切れるまで読み込むべし!
平成29年度【春期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験) 参考書 全11回分が収録されている過去問題集です。午前対策に解きまくってください。
ドットインストール Webサイト 3分の動画を見るだけで学べるプログラミング学習サイトです。
やさしいJava 参考書 もっとも優しい初心者向けのJava入門書
うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2017年版 福嶋先生の集中ゼミ 参考書 午後問題の最大の鬼門であるアルゴリズム分野に特化した参考書。20点満点の獲得を目指しましょう!
改訂3版 基本情報技術者 らくらく突破 表計算 (情報処理技術者試験) 参考書 午後問題の最後の分野。もっとも難易度が低いであろう表計算で確実に点を稼ぐといいと思います。
2017 基本情報技術者 午後試験対策 (午後問題対策シリーズ) 参考書 午後問題をトータルでカバーしてくれる午後対策の決定版です。
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