「自分はなんて仕事ができない人間なんだ・・・」
「どうせこのまま続けたって会社のお荷物になるだけだし、早めに辞めた方が会社のためになるはず」
「夜もなかなか寝つけない。会社のことを考えると吐き気がする」
わたしも実際に体験しているので、気持ちはよく分かります。
SEは覚えることが多すぎて、「ふつう」に仕事をすることですら、膨大な知識とスキルが必要が仕事です。
家に帰って勉強しようと思っても、どこから手をつけたらいいか分からない。一応やってはいるのに全然身につかない知識・・・。
上司から「分からないなら聞けよ!」と怒られても、そもそも何が分からないかも自分では分からない状態。
「自分はなんて無能なんだろう・・・」と悩み、そして会社や上司のことを考えるだけで、気分が悪くなり、鼓動が早くなります。
辞めたいと思い始めたら最後。もう自分は辞める以外の選択肢はないように感じることでしょう。
わたしも「会社が爆発して明日から行かなくて済むならどんなに幸せなことだろう」と小学生のようなことを日々考えてました。
そして、ある日突然、風邪だと嘘をついて行かなくなりました。次の日も治らないと嘘を付き、その次の日も・・・、そして、そのまま一日も出社することなく辞めました。
「ひゃっほーい!もう会社に行かなくて済むんだ!」としばらくは無職を楽しんでいましたが、次第に貯金もなくなり、次の転職先を探そうと思ってもなかなか決まらない。
その時になって始めて、自分はとんでもない選択をしてしまったのだと気が付きました。
新卒で入って数ヶ月目なんてまだまだ右も左も分からない状態です。自分のことを会社一番の無能だと思っていても、所詮は自己評価です。
自分で判断できるだけの材料も知識もないわけですね。
自分の思い込みだけで決断してしまうのはあまりに危険だと身をもって感じています。
他人の目で客観的に今の自分を見てもらい、今後のキャリアを考えるべきです。
わたしも辞める前に誰かに相談しておくべきだったと後悔しています。
「辞める!」と決断する前にちょっと我慢して、相談できる人に聞いてみてください。
目次
6割の人はエンジニアに適性がない
自分が仕事ができないと悲観する必要がありません。SEとは向き不向きで決まってしまう職種なのです。ある論文によると6割の人はエンジニアに向いていないというデータがあります。
それくらい適性が重視される職種で、仕事ができなかったからといって他の業界で仕事も同様に仕事ができないかというとそうでもありません。自分にSEとして適性があるかどうか見つめ直してみる良い機会かもしれませんね。
本当は入社前に調べておきたかったSEの適性に関する調べ方はこちら
→ 転職前にSEの適性を知りませんか?6割の人はSEに向いていません
悩みは相談しましょう
一番いいのは、会社の先輩、上司に相談することです。誰でもいいので一番話しやすい人を選んで相談しましょう。悩みはなるべく具体的に話したほうがいいです。
- 自分がSEに向いていないと思う点
- どういう時にツライと感じるか
- メンバーの○○さんが嫌だ
しかし現実には「会社を辞めたい」なんて相談は会社の人には絶対にできません。「あいつそんな風に思ってたんだ・・・」なんて思われたら、そっちの方が会社に居づらくなります。
わたしも上司や先輩には一切話しをせずに、そのまま辞めています。どうせ話したところで、「もうちょっと続けてみないか?」といったようなテンプレ的な話しかされませんよね。
そこで続けたところで「辞めないようにちょっと優しくしてやるか」といった同情のような接し方をされそうでめっちゃ嫌でした。
誰にも相談できない人は一人で悩んでしまう傾向にあり、最終的には、わたしのようにある日突然辞めてしまう人が多いです。
軽い鬱に近い症状になっているわけですね。
逃げるように辞めると再就職は難しい
数ヶ月で辞めてしまうと、どうしても「またすぐに辞めそう」というイメージがついてしまいます。履歴書には嘘を書けないため前職の仕事を聞かれた時に答えられなくなりますし、企業も積極的には雇おうとはしません。
面接でも「なんで辞めたんですか?」と絶対に聞かれます。わたしは上手く答えられませんでした。
最低3年なんて時代遅れだとして「辞めたい時に辞めればいい」という人もいますが、それはフリーランスとしても生きていける力のある人だけの話です。会社勤めで生計を立てるしかない人は、再就職のことを考えると最低3年はあながち間違ってはいないのです。
とは言っても、難しいというだけでできないということではありません。しかし、「えいやっ」で辞めてしまうのは恐ろしいことです。
大抵の場合は、転職先が中々決まらず、ニートやフリーターのまま月日が流れ、気づくと取り返しのつかない年齢になってしまいます。
休職という選択肢もあります
辞めたいほど辛いなら、休職という選択肢もあります。わたしの新卒のころも周りにいました。
「いきなり辞めるのは怖い・・・。」だけど、「会社に行きたくもない・・・。」という2つの方向性にピッタリ合致するのが休職です。医師からの診断書を貰えば、1ヶ月単位で休むことが可能です。
もちろんおすすめはしませんが、どうしても行きたくないなら休職するという手段もあると覚えておいてください。
診断書の具体的なもらい方については以下を参考にしてください。
(参考) → 会社を休む(休職する)ための診断書のもらい方と費用などを紹介
辞める前に転職相談を
新卒で辞めることを否定しません。しかし、逃げるように辞めてしまった場合は仕事の経歴に空白が生まれることになります。これだけは避けた方がいいです。
というのも新卒で辞めてしまった場合の多くのパターンとして、収入もないため実家に帰省して親のもとでしばらく暮らす → そのまま転職もせずにニートになってしまう、というケースが非常に多いためです。
やはり人間は楽を覚えてしまうと中々抜けだせません。しかも働くということに一度トラウマを持ってしまったいるからなおさらです。
今すぐに辞めたいという気持ちは痛いほど分かりますが、辞める方向でいるのであれば少しだけ我慢して次の就職先を見つけてから辞めるほうが得策です。
休職中に探すのもありでしょう。
第二新卒はどこの企業も欲しい
実は、新卒ブランドに匹敵するくらい強さを増しているのが第二新卒ブランドです。
第二新卒とは、社会人ではあるけれど若い(22歳から26歳くらい)の人のことをいいます。企業からの人気の秘密は、社会人として礼儀や作法は一応知っている状態でかつ心は新卒に近い人を取り入れることができることです。簡単に言うと、学生気分がある程度抜けた人を新卒に近い状態で採用できるということですね。
自分が若い内は気づかないと思いますが、若いということだけで転職活動では武器になります。やる気もなく何のスキルも得ないまま我慢して会社に通うよりは、自分に合う会社を探して行動した方が将来的には遥かに有意義であると言えます。
実際に行動してみると分かりますが、今の転職市場は圧倒的に売り手が有利です。恐れずに行動しましょう。
転職エージェントという無料の相談相手
転職エージェントとは、無料で転職をサポートしてくれるサービス会社です。殆どの転職エージェントは対面での面談からスタートするのですが、具体的な転職意思がなくても相談することができます。
ですから「新卒で仕事を辞めたい。だけど、次のプランは具体的には考えていない。」という方には最適なサービスと言えます。
転職エージェントは数万人規模の人を見てきて、面談することでどういう人物かを数分で判断します。また、SE職が向いていないのであれば、どの職種がいいだろうかと考えてくれます。
今の会社をただ辞めたいというだけの考えから一歩踏み込んで、辞めて次何しようというところまで考えを持っていくことが可能です。
新卒で辞めて無職の期間がある人だとサポートを受けることが難しいですが、在職中であれば快く受け入れてくれます。
転職のプロと相談する前に辞めてしまうのはもったいないので、辞めるのを少し我慢して、まずは転職エージェントの無料相談を利用してみてください。
おすすめの転職エージェント
IT系に強い転職エージェントがおすすめです。なぜなら、SE特有の悩みも共感して理解してくれるから。
SEの方におすすめな転職エージェントがワークポートです。IT知識を兼ね備えたスタッフが多く在籍しており、SE特有の悩みも理解してもらえることでしょう。
全国の様々な職種の求人を持っており、SE以外でも適性がある仕事を見つけてもらうことも可能です。ただし、コンサルタントとよく話してみて、SEとしての適性がないのではなく会社が合ってなかったという可能性も考えられます。その場合は、IT系の求人を仕事環境で選ぶ方向で進めることできます。
コンサルタントと話しているうちに今の会社に何が不満で、どういう仕事が向いているか分かってくるでしょう。転職したい気分になったらそのままワークポートの転職サービスを利用すればいいし、現状を知った上で今の会社で頑張ってみようと思えるならそれもいいでしょう。
とにかく一人で悩むのではなく誰かと話すことが大切です。会社を辞めたいと思っている方は、未経験者やIT業界に理解があるワークポートのコンサルタントを利用してみてください。