近頃、第二新卒という言葉が急に現れ「第二新卒 積極採用!」みないな文句が求人サイトにあふれていいます。第二新卒って定義がよく分からないって人が多いと思いますが、要するに新卒ではないけどほぼ新卒みたいな人のことを言います。(※ 詳しくは後述しています)
そしてほぼ新卒である第二新卒の何が良いかって、ほとんど新卒の扱いで求人してくれていることですね。つまり、業界未経験でも問題ありません!
この記事では、第二新卒の定義から第二新卒者がIT業界へ転職する方法までを詳しく説明していきます。第二新卒で未経験からIT業界へ転職しようと考えている方は参考にしてください。
第二新卒とは?
第二新卒という言葉に明確な定義はありませんが、一般的に使われる第二新卒は、「新卒で入社したけど3年以内に退職して、また転職活動をしている人」のことを言います。
年齢で言うと、20代の22歳から28歳くらいですかね。20代中盤あたりだと認識してもらればいいと思います。
第二新卒者のいいところ
第二新卒は、わたしたちにとっても企業にとってもメリットがあるんですね。だから企業も積極的に採用しているわけです。わたしたち第二転職者の視点と企業側の視点に分けて、そのメリットを見ていきましょう。
わたしたちにとってのメリット
1つは、未経験だけど育てていこうという気持ちで企業が採用してくれることです。
一般的に中途採用の募集をかけている企業は、即戦力になる人を求めている場合がほとんどです。しかし第二新卒の場合は違い、ほぼスキルとしては新卒と同じような感じで見てくれます。新卒で入社した会社に合わなかった人が他業種にチャレンジするまたとないチャンスが第二新卒枠なのです。
そして2つ目は、企業を選ぶ際の「ものさし」が増えていることです。新卒で就職活動しているときは、当然会社の中で働いたことなどなく、あくまで想像の中だけで企業選びをしていたはずです。
第二新卒であるわたしたちは、一度企業に入社して少なからず実際の仕事を経験した状態で次の会社を選べるわけです。労働環境についての不満、仕事内容の不満、人間関係の不満など何かしらの不満があって転職を決意されたと思います。
一度働いた場所での自分の理想とする企業についての「ものさし」を使いながら転職活動ができるので、より良い環境の企業への転職を成功させる確率はグンと上がります。
企業にとってのメリット
続いて企業側のメリットですが、1つは新卒よりちょっとランクが上の人を採用できる点ですね。
第二新卒ということは、一度社会に出ているという証明になるわけですね。新卒と違い、ある程度の社会人としてのビジネスマナーなどは身につけているとみなされます。
そして2つ目は、社会人経験が浅いので自分へのこだわりがそんなに強くないという点。企業が新卒を採用する理由は自分の会社のカラーに染めていきたいのが一番大きな理由ですが、第二新卒も特定の企業に染まっているわけではないので、自分たちの会社の色に染まってもらえるはずだと考えてくれます。だから未経験でも積極的に採用するわけですね。染めていきたいから。
つまり、企業側から第二新卒の人を見た時に、ビジネスマナーを身につけた新卒のように感じるわけです。
社会人を経験した分のビジネスマナーがあるため、新卒より少しランクが高いということです。
第二新卒の転職の歩き方
第二新卒者のメリットが分かった所で、実際に転職する際の考え方について紹介していきます。転職サイトの選び方から、勉強しておいた方がいいこと、絶対に聞かれるであろう質問に対する面接対策などです。
転職サイトはなんでもいい!
転職サイトってたくさんありますけど、内容としてはどこも似たようなものです。違いといえば掲載されている企業くらいですね。ですからどこでもいいとは言ったものの、たくさん利用しておけば網羅性も増すので、企業を検索する際は複数の転職サイトを横断的に調べるといいでしょう。
参考までに、わたしが転職活動を行っていた時に利用していたのは以下の4サイトです。調べる際は、第二新卒にチェックなどをつけて検索してみてくださいね。
転職サイト | 公式サイト |
---|---|
リクナビNEXT | https://next.rikunabi.com/ |
@type | https://type.jp/ |
マイナビ転職 | https://tenshoku.mynavi.jp/ |
DODA | https://doda.jp/ |
転職サイトは何も言われなくても利用すると思いますが、もう一歩踏み込んでわたしがおすすめしたいのが「転職エージェント」いうサービスです。これは、転職プロが我々の転職活動をサポートしてくれるというサービスで、企業の紹介から面接の対策など色んな面でわたしたちの力になってくれます。わたしは主にワークポートという転職エージェントを利用していていました。転職エージェントについては、以下にまとめてますので、気になる方は参考に!
→ 【未経験可】SE・プログラマー向け転職エージェントを比較
勉強しておいた方がいいこと
第二新卒を募集する企業は基本的にはスキルなしで募集してるところが多いです。そういった会社では入社後の研修制度がちゃんとしているはずです。
しかし、IT業界を目指すのであれば、独学でいいので最低限の勉強はしておいた方がいいと思います。というのも、IT業界ほど向き不向きが分かれる業界はないと思っているからです。
IT業界の初歩的なスキルで言うと、プログラミングですよね。IT業界にとってプログラミングは基本中の基本のスキルですから、研修では確実に勉強させられます。研修で勉強する中でプログラミングが好きになっていけばいいですが、逆に「楽しくない」「何を言ってるか分からない・・・」「研修についていけない」となって、辞めていく人がたくさんいるのも事実です。
自分にIT技術を習得していけるだけの器があるかを知っておく上でも、入門レベルでいいのでプログラミングの勉強はしておいた方がいいかなと思います。
初歩的なプログラミングの勉強方法については以下にまとめてますから、ちょっと勉強してみようかという方は参考にしてください。
→ 脱初心者!プログラミングを独学で覚えられるサイトと勉強法
面接対策
実際に面接をする上で、第二新卒者がアピールしておきたいことや、絶対に聞かれるであろう「あの」質問の対策についてまとめました。
「やる気」「適性」をアピール!
マイナビの調査によると、企業が第二新卒に求めることとして、以下の3点を挙げています。
- 入社意欲の高さ
- 一緒に働ける人材か
- 社内と合いそうな人柄か
まずは、やる気ですね。企業から見て第二新卒者は、ほとんど新卒と同じ扱いです。新卒の時に「○○のスキルがあります!」とアピールしなかったように、第二新卒でも基本は「やる気」のアピールです。それに加えて大事なのが、企業(業界)への「適性」です。
要するに、やる気があって会社に合いそうな人かどうかを基準に選ぶということですね。スキルがないんだからそれ以外に選ぶポイントがないとも言えます。
IT業界の適性については、以下にまとめていますので参考にしてください。
・システムエンジニア → SE(システムエンジニア)に必要な5つのスキル
・プログラマー → プログラマーに向いてる人の特徴と素質
面接で絶対に突っ込まれる質問「なんで辞めたの?」
昔の人が「3年は働いた方がいい!」という一番の理由は、次に転職しようとした時に「こいつは忍耐力がないやつ」というレッテルを貼られてしまうからです。
第二新卒者は、「すぐ辞めるやつ」というレッテルが貼られた状態での面接になります。ここをどう話すかが一番のポイントと言っても過言ではありません。
克服するには、希望を持った明るい理由が求められます。簡単に言うと、「前の会社では満たされなかったことが御社では満たされる」といった内容です。
具体的な流れとしては以下のような感じで伝えるといいでしょう。
- 辞めた理由(前の会社での不満点)は素直に伝える
- 今度の会社では自分の不満が解消されて、自分にとって働きやすい環境であることを伝える
- 最後に今度の会社での将来展望などを伝える
前の会社でのマイナス面が解消されるだけでなく、今後一生働いていきたい会社ということを伝えるわけですね。とにかく、面接官に「すぐ辞めないやつ」と認識させることが大事です。
前向きに転職活動を!
「一度会社を辞めているから・・・」という後ろめたさをもったまま転職活動を行うことは止めましょう。
基本的にネガティブな人は企業から嫌われます。根っこはネガティブでも表向きはポジティブなオーラを出した方が採用確率は上がります。わたしも性根はネガティブですが、転職活動していた時は「御社に入ってからの自分の将来にワクワクしてます!」的な感じで頑張っていました。
完全に主観的な意見ですが、「自分には無限の可能性がある!」みないな感じの方が面接は通りやすいような気がします。みなさんも自分に自信を(無理矢理にでも)持って転職活動を頑張ってください!