サーバーエンジニアの仕事内容

    2018.03.17

SEには大きく分けると3つの技術分野があります。

  1. アプリケーション
  2. サーバー
  3. ネットワーク

サーバーやネットワークといった土台があってアプリケーションが動くわけですが、その土台の一端を担う仕事がサーバーエンジニアです。

アプリケーションの動作品質や性能を決めるのはサーバーの設計にあると言っても過言ではありません。

サーバーとはプログラミングが動くための環境です。わたしたちの体も風邪を引いたときと、健康状態のときでパフォーマンスが違うように環境を整えてあげることはパフォーマンスに関係してきます。

表舞台には出ることはないサーバーですが、裏で安定して動いていてくれるおかげで、システムが動き続けてくれるのです。

そんな縁の下の力持ちである、サーバーを構築するサーバーエンジニアの仕事内容について見ていきましょう!

サーバーエンジニアのやりがい

サーバーエンジニアのやりがいは「今日も動いている」という点ですね。

抽象的な表現ですが、インフラとはそういうものですよね。

水が止まれば困りますが、わたしたちはそんなことは起こり得ないと思っています。

同じようにシステムでもサーバーが止まることはありえます。サーバーが止まることは、システムがダウンすることですから、提供した会社に対する損害に繋がります。自社の信頼も落ちます。

華やかでないにも関わらず責任重要なポジションを担うサーバーエンジニアですが、当たり前のように動いているということが、サーバーエンジニアの誇りでありやりがいでもあります。

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアの仕事は大きく分けると「構築」と「運用」に分けられます。

構築

目指すシステムが明確になれば、実現するためのサーバーの構成を考えます。

アプリケーションエンジニアやネットワークエンジニアと連携を取りながら、全体として最高のパフォーマンを出せるように設計していくわけです。

必要なサーバーの数。それぞれサーバーの役割。物理的にサーバーを設置する場所。トラブルが起きた時の回避策。など、先の先の先まで見通して全体像を確立させます。

SEのシステム開発は基本的に手戻りを想定しないで進めていくため、最初の構築・設計作業は「これで完璧!」というものを用意しなければなりません。

サーバーを含めた、ネットワークやアプリケーションに関する知識が総合的に必要です。

運用

システムを公開した後は、サーバーがしっかりと動き続けるように運用を行います。

古くなってきた規格のディスクの交換や、OSのバージョンアップなど。サーバーは攻撃の対象となりやすいため、設計当時の技術がそのまま何十年も使い続けられることはありえません。

時代に合わせた技術を検討し、セキュリティを万全にし続け、絶対に止まることのないサーバーであり続けるためのメンテナンスを行います。

経験のない状態からサーバーエンジニアとして採用されると、基本的には運用業務からスタートします。サーバーの仕組みなどを勉強し、少しずつスキルをアップしていくわけです。

社員のパソコン整備

あとは、雑用的な仕事も担当します。

例えば、自社やグループ会社の社員のパソコンの整備など。雑務であるのですが会社によっては、こういった部分も担当します。

パソコンの管理や、モニターの管理なども担当することもあり、こういうのは結構面倒くさいです。

どんな勉強が必要?

サーバーを学ぶには実践が一番です。

俗に言う「黒い画面」をポチポチしてインストール作業などを進めていくわけですが、謎のエラーに遭遇することは多々あります。

そういった時に、ちゃんとエラーファイルを確認して、英語で書かれている部分を必死に解読しながら成長していくわけですね。

もちろん机上での勉強は必要ですが、現場で実践しながら学ぶことが一番の近道です。

自分で勉強したい場合は、LAMP環境を作ってみることをおすすめします。

LAMPとは

  • Linux
  • Apache
  • MySql
  • PHP

の頭文字を取ったものです。

Webサービスを構築する上で最低限必要となる4つのツールです。

自分のパソコンがあればローカル開発環境を構築して試してみることができます。

ぜひ、サーバーエンジニアを目指している方は、まずは黒い画面に抵抗がないか試す意味でもLAMP環境を構築してみてください!

資格の種類

サーバー関係で有名な資格と言うと、「Linux技術者認定試験」が挙げられます。

サーバーとしてメインで使われるOSであるLinuxに関するスキルを証明できる資格です。

ベンダー資格で世界的に有名な資格となります。Linuxの知識を証明したい方はぜひ取得しておくといいでしょう。有名なので、転職などでも効果が見込めます。

SE全般で必要である資格は以下でまとめていますのでぜひ参考にしてください。(シスコも入っています。)
SEとして働く上でおすすめの資格一覧!国家資格は必要?

未経験でもなれる?

サーバーエンジニアは未経験からでも可能です!

IT業界は慢性的な人手不足です。サーバーエンジニアにかぎらず、ネットワークエンジニア、アプリケーションエンジニア、どこもかしこも人を求めています。

未経験からでも育ててくれる風土があり、むしろ未経験の方は今が入り込むチャンスと言えます。

年収

サーバーエンジニアの平均年収は476万円です。

参考:サーバーエンジニアの仕事内容とは?DODA職種図鑑 |転職ならDODA(デューダ)(https://doda.jp/guide/zukan/048.html

サーバーエンジニアの将来性

サーバーの考え方が変わっていく可能性はありますが、根本的な技術は変わらないはずです。

例えば、数年前は自社にサーバーを置いて管理することが主流でした。今はサーバーのクラウド化が進んでいて、自社で持たなくとも他社の仮想サーバーを借りることでサーバーの増減がとても簡単にしかも安価で行えるようになりました。

このようにサーバーの管理のあり方は変わる可能性はあります。しかしそこで使われている技術はほとんど変わっていません。

サーバーに対する考え方を見に付けておけば、将来に渡って使えるスキルであると思います。

適性

サーバーエンジニアの適性ですが、

  • 文字を見ることに抵抗がない
  • 積み上げていくことが好き

サーバーエンジニはとにかく文字と格闘します。黒い画面をポチポチ入力すると、数字がドバーっと流れます。

成功してもエラーが起きても文字。何かトラブルが起きたときは、数千行ある文字列の中から問題となる箇所を見つけないといけません。

黒い画面を見ることに抵抗があると務まる仕事ではないかもしれませんね。

また、サーバーの環境は積み上げることによって出来上がります。

Aのソフトを入れたからBを入れられるといった感じですね。順番が逆だと動きません。

ですから、手順を踏んで、順番に丁寧に環境を作っていく必要があるのです。人によってじれったく感じるかもしれませんが、計画を立てて積み上げていく感覚で作業できる人は向いているかもしれません。

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